「麗しき磁律機壊」と書いて「ジロフソニア・ゴルゴーン」と読ませるコナミのセンスは、まさに唯一無二。その独特な見た目で爬虫類族というギャップも相まって、大きな注目を集めています。
2025年4月26日発売の新弾「デュエリスト・アドバンス」に収録が判明したこのカードは、効果モンスター2体以上で出せる汎用リンク3モンスターとして、その高いイラストアドと共に話題を呼んでいます。
効果解説:盤面を支配する制圧力
このカードの最大の魅力は、その強烈な制圧効果にあります。
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ルール効果:リンク先への召喚制限 「このカードのリンク先にモンスターを出せない」というルール効果により、相手の展開を大きく阻害します。リンクマーカーが向く最大3箇所の展開箇所が封鎖されるため、相手は盤面を構築する際に慎重なプレイを強いられます。
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効果無効化&攻撃不可:相手の行動を封じる さらに、「このカードのリンク先のモンスターは攻撃できず、発動したモンスター効果は無効化される」という効果により、相手のモンスターの攻撃はもちろん、効果の発動すら許しません。直接的な除去ではないものの、先出ししておくことで相手の主要な展開を牽制し、一方的なゲーム展開に持ち込むことが可能です。
攻撃力と場持ちの良さ
自身の攻撃力は100と控えめですが、②の効果により「このカードのリンク先のモンスターの元々の攻撃力分、打点がアップする」ため、展開次第ではフィニッシャーとしての役割も期待できます。
さらに、③の効果として「このカードのリンク先にモンスターが存在しない場合、戦闘・モンスター効果による破壊されない」という耐性も備えています。これにより、場に居座りやすく、一度フィールドに出れば相手にとっては非常に厄介な「置き物」となるでしょう。
爬虫類族の新たな希望
長年、不遇種族として扱われてきた爬虫類族にとって、「麗しき磁律機壊(ジロフソニア・ゴルゴーン)」の登場はまさに朗報です。まともな汎用リンクモンスターの登場は、界隈からの大きな祝福の声を集めています。
特に、テーマ内で爬虫類族縛りをかけていたデッキや、特定の爬虫類族シナジーを重視する「ラカ」や「冥界」といったデッキを使用しているプレイヤーにとっては、ここ最近で最も嬉しい強化の一つと言えるでしょう。
今後の大会シーンやカジュアル環境でも見かける機会は増えることが予想されます。これにより、これまで爬虫類族だからこそ許容されていた「《スネーク・レイン》」のような強力なサポートカードも、その真価を発揮しすぎて「許されなくなる」可能性が、微粒子レベルで存在しているかもしれません。
まとめ
「麗しき磁律機壊(ジロフソニア・ゴルゴーン)」は、その美しいイラストと裏腹に、非常に厄介な制圧力を秘めたカードです。汎用性の高さと、爬虫類族に新たな光を当てる存在として、今後の遊戯王OCG環境に大きな影響を与えること間違いなしでしょう。